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【小池百合子 強く、そしてしなやかに】現在に安心・安全を感じ、将来にも明るさを見いだしてもらうために…「都政3本柱」を着実に追求する (1/2ページ)

 衝撃的な見通しが10日、明らかになった。2019年の出生数が1899年の統計開始以来、初めて90万人を下回るというものだ。

 人口減少過程とはいえ、国の想定より2年も早い深刻な状態で、わが国の社会保障制度への影響も懸念される。想定を超える少子化の加速、超高齢社会の到来に国もいろいろな処方箋を描いているが、私が改めて感じるのは未来を見据えた政策の必要性と、今を生きる人々への思いやりだ。

 令和元年の締めくくりとなるこの連載で触れておきたいのは、私が2016年の都知事選から推進してきた「ダイバーシティ」についてである。

 その要諦は性別や年齢、学歴、価値観などの多様性を受け入れる考え方となるが、東京都においては「女性も男性も子供もシニアも、障害者も誰もがいきいきと生活し、活躍できる」という意味でも用いている。

 女性が健やかに希望を持って生き、学び、働き、子供を産み、育てたくなる社会であり、若者もシニアも、障害者も自由に学び、働き、活躍できる社会を目指すものだ。私はこの「ダイバーシティ」推進を、より安全・安心な首都を構築する「セーフシティ」、世界に開かれた環境・金融先進都市を目指す「スマートシティ」の2つと合わせ、都政の3本柱に据えてきた。

 その理由は言うまでもなく、現在に安心・安全を感じ、将来にも明るさを見いだせなければ、誰もがいきいきと活躍できる人生にたどり着くのは容易ではなく、国や自治体、地域からの温かいまなざしがなければ出産や育児、介護も安心して担えないとの思いがある。少子高齢化対策には、対症療法的な施策に限らず、「今」と「未来」をにらんだ政策も必要であると思う理由だ。

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