記事詳細

【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「この一年」》大学入試改革に暗雲…きっと来年も (1/2ページ)

 再来年の大学受験から、大学入試センター試験に代わって導入される大学入学共通テスト(新テスト)。今年11月以降、この新テストでの入試改革の目玉とされていた英語民間資格試験や記述式の出題を含まないことが決まった。受験生や親、高校や大学、予備校もみんな振り回された1年だったのではないだろうか。

 私は今年5月から教育担当になるまで、あまり大学入試改革を意識したことがなかった。ただ、現在の仕事の多くが人工知能(AI)に取って代わられるといわれる中、子供たちに将来、何が求められるのかは不透明だ。新しく導入される学力の3要素、(1)知識・技能(2)思考力、判断力、表現力(3)主体性を持って多様な人材と共同して学ぶ態度-は確かに、生きていく上で必要な力だと思う。

 ただ、それを試すための記述式や英語民間試験を、50万人が受験する新テストで行うことに無理があった、ということだろう。

 あまり問題になっていないが、新テスト導入とともに行われる入試改革の一つに「主体性評価」もある。学力の3要素の(3)をはかるため、学力試験だけでなく、志望理由書や活動報告書などの受験生が作成する書類や、高校の調査書を活用することが推奨されているのだ。

 現在、各大学はAO入試や推薦入試でこうした書類を活用したり面接を課したりしているが、受験者数の多い一般入試でとなると、大学側は苦慮している。全員の書類をチェックし評価するのは、はっきりいって困難。何らかの「主体性を持った経験」をウェブ出願時に記入することを出願要件としたり、学力試験で合格点の前後5%のボーダーラインだった受験生のみ、調査書や志望理由書の評価を加味したりといった方針を打ち出す大学もある。