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【最新国防ファイル】「第5施設団」南西島嶼部で敵の侵攻防ぐ“戦う建設会社” (1/2ページ)

 日本のホットエリアとなっている南西諸島部において、今注目されているのが第5施設団だ。

 施設科とは、旧日本軍でいうところの工兵に当たる。地雷などの障害を仕掛けて敵の侵攻を防いだり、陣地を構築したり、道路や橋を架けたりと、任務は多岐にわたる。陸上自衛隊内では、分かりやすく説明するため、「戦う建設会社」と呼ぶこともある。

 施設科の隊員たちは、普通科(歩兵)や機甲科(戦車)、特科(大砲)など、第一線の戦闘職種が注目されるため、自分たちのことを「地味な部隊」と自虐的に語る。だが、彼らの支援なくして、戦闘はできないほどの重要な部隊だ。

 第5施設団は、九州・沖縄エリアを防衛警備する西部方面隊の部隊の1つ。小郡駐屯地(福岡県)に本部を置く。第2施設群(飯塚駐屯地)、第9施設群(小郡駐屯地)という2つの大きな部隊と、第303水際障害中隊など、いくつかの部隊で構成されている。

 西部方面隊では、毎年秋から冬にかけ、九州全土および沖縄などで「鎮西」演習を実施している。その演習の一環として、第5施設団は、2019年11月に、鹿児島県・種子島の前之浜海岸において、大規模な島嶼(とうしょ)防衛訓練を行った。

 ヘリコプターや94式地雷原敷設装置を使い、浜辺の手前に地雷を撒いた。これにより、敵は上陸用舟艇を差し向けることができなくなる。これら地雷原を抜けて侵攻してきた敵の足を止めるため、海岸線には有刺鉄線や鉄などの資材で構築した障害や大きな穴を掘ってある。

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