記事詳細

【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】「半割れ」はいつ起きるのか…南海トラフ地震の“先祖”を精力的に調査 (1/2ページ)

 「半割れ」が地方自治体に混乱を起こしている。南海トラフ地震の震源域の半分でマグニチュード(M)8クラスの地震が起きるのを「半割れ」という。

 残りの半分が近々起きるのではないかということで、この地域に避難を呼びかけるのか、それはいつまでなのかに政府や自治体は苦慮している。鉄道や道路が止まり、経済活動がストップすることに、いつまで耐えられるかが問題になっている。自治体は「自分たちの地域に被害が出ていないのに避難の呼びかけに応じてくれるだろうか」と住民への周知に懸念を示しているのだ。

 南海トラフ地震は「先祖」が何回か知られている。近年では、一回前の先祖は1944年の東南海地震と46年の南海地震の東西に分かれて起きた。ただし2年も間があいているから、すべての経済活動を止めて待つには長すぎる。

 2回前は1854年の安政東海地震で、このときは東が先、32時間後に西に大地震が起きた。

 じつはその前の1707年の宝永地震は一挙に起きた。その前の1605年の慶長地震も一挙に起きた。

 こうしてみると、いままでの例から見ても、待っている間に起きた例はほとんどない。「半割れ」が起きても、数日待てば次の大地震が起きる見込みは少ないのだ。

 いま、もっと前の先祖を調べることが精力的に行われている。

 古文書を調べることは有力な手段だ。だが、地震計のない時代。震度の大きかったところを震源にすればいいわけではない。人が多く住み、歴史が書き残されているところと、そうではないところがある。また日本中どこにでも起きる可能性がある内陸直下型地震と、メカニズムが違う海溝型地震である南海トラフ地震の先祖との見分けも難しい。

関連ニュース