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米軍、イラン精鋭部隊司令官を殺害 米国人に退避勧告も イランは報復示唆

 【ワシントン=黒瀬悦成、ベイルート=佐藤貴生】米国防総省は2日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を攻撃し殺害したと発表した。ロイター通信は、イラクのバグダッドの国際空港で3日未明、同氏らが乗った車列が米軍のヘリコプターに空爆され、同氏やイラクの民兵組織幹部らが死亡したとしている。

 国防総省は声明で、攻撃はトランプ大統領の命令で「外国の米要員を守るための果断かつ防衛的な措置」として実行されたとした。

 これを受け、ポンペオ米国務長官は中国の外交担当トップ、楊潔●(よう・けつち)共産党政治局員、英国のラーブ、ドイツのマース両外相と電話会談し、緊張を高める意図はないと伝えた。一方で国務省はイラク滞在の米国人に退避勧告を出した。

 ソレイマニ氏はイスラム教シーア派武装組織の支援などイランの対外工作を統括。同国の最高指導者ハメネイ師は「抵抗のジハード(聖戦)が2倍の意思で続く」と、報復を示唆。ソレイマニ氏の後任に同部隊のイスマイル・ガアニ副司令官を任命した。

 国防総省はソレイマニ氏とコッズ部隊が、米民間人1人が死亡した昨年12月27日のイラク北部の基地に対する攻撃を含め、過去数カ月間、イラク国内での多国籍軍の基地への攻撃を首謀したと非難。12月末のバグダッドの米大使館襲撃も同氏が命令したとしている。

 同省は空爆の狙いを「イランによるさらなる攻撃を抑止するため」とし、今後も「全ての必要な措置を講じていく」と強調。国務省はコッズ部隊を「外国テロ組織」に指定している。(産経新聞)