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参院新宿舎、格安家賃で波紋広がる 都心の一等地だけど…周辺より「割安」

 建て替え中の参院清水谷議員宿舎(東京・紀尾井町)の家賃が波紋を広げている。都心の一等地ながら、3LDK(81平方メートル)は月額15万8006円、1LDK(56平方メートル)は同10万9239円と周辺相場より割安なため。地方選出議員の生活拠点である宿舎だが「格安家賃は議員特権」との批判もある。

 旧宿舎は1969年建設。耐震性に問題があったため建て替えが決まった。2月に完成予定の新宿舎は8階建て56戸で総工費約50億円。地下鉄赤坂見附駅から徒歩数分で、複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」や「ホテルニューオータニ」が目の前にある。

 家賃は2019年12月の参院議院運営委員会理事会で決まった。これまでは国家公務員宿舎法施行令の基準に5%加算して家賃を算出していたが、今回はさらに数万円ずつ引き上げた。

 近隣の不動産業者によると、周辺の賃貸マンションは「築年数や設備により一概には言えないが2~3倍程度の物件が多い」という。07年完成の衆院赤坂議員宿舎の家賃は当時、月9万2000円(3LDK、82平方メートル)。「豪華で格安」とみられ、当初は入居をためらう議員もいた。

 名古屋外国語大の高瀬淳一教授(政治学)は「国民からの厳しい視線を意識し、国益に資する仕事をしてほしい」と注文を付けた。

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