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【山口那津男 本音でズバッと】東京五輪・パラリンピック軸に動く2020年の日本 (1/2ページ)

 令和で初めての2020年元旦を見事な快晴で迎えた。今年の干支は庚子(かのえね)。子年は「繁栄の象徴」といわれる。60年前の庚子は、所得倍増計画が始まり、その後の高度経済成長をもたらした。

 1972年の札幌冬季五輪では、スキー70メートル級ジャンプで日本が金銀銅のメダルを独占した。2008年は、日本人4人がノーベル賞を一度に受賞した。株価は、辰年につぐ上昇率というデータ、いずれも子年は華々しい。

 本年は東京五輪・パラリンピックを軸に動いていく。通常国会は今月20日のスタートとなるだろう。19年度の大型補正予算と、過去最大となる来年度予算と審議が続く。気になるのは、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件と、中東情勢の行方だ。波乱含みの展開になる。

 予算の中身は、昨年の災害の復旧復興と今後の防災減災対策、幼児教育保育の無償化、高等教育の無償化を含む全世代型社会保障、五輪・パラリンピック後の需要創出にも配慮した経済対策などが中心である。「緩やかな景気回復」というものの、早期成立を図ることが世界経済減速の不安感に立ち向かう手立てとなる。

 4月中旬には、中国の習近平国家主席が国賓として来日する。どん底の日中関係から始まった第2次安倍晋三政権で、ようやく正常な軌道に戻り、いよいよ新時代に向けて踏み出す節目としなければならない。

 米中が貿易摩擦を起こすなか、多国間の自由で公正な貿易ルールづくりを推進してきた日本が、同盟国である米国と、一衣帯水の長い歴史的関係を有する中国との間で協調を生み出す役割を期待される。

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