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【有本香の以読制毒】ゴーン被告は高飛び…中国では「謎の肺炎」発生! 防犯・防疫のため日本の出入国厳格化を SARSの惨禍繰り返すな (1/3ページ)

 逃亡者となったカルロス・ゴーン被告(日産自動車前会長)の、長く不愉快な記者会見を聴きながら本稿を書いている。予想どおり、どうやって逃げたかは明かされなかったが、本件からすでにいくつかの課題が明らかである。中でも、保釈中の監視のありよう、出入国管理の厳正化への対応が急務であることは論をまたない。

 「ゴーン被告高飛び」の一報を聞いたとき、まさかと信じられなかった方も多いと思うが、日本の出入国がワルに甘いのはいまに始まった話でもない。1990年代初頭に起きた戦後最大の不正経理事件「イトマン事件」で、ゴーン被告と同じ特別背任罪などに問われながら保釈中に逃走した在日韓国人の実業家、許永中氏は逃亡中、日本に出たり入ったりしていたとの逸話が残る。

 今週に入り筆者が話を聞いた入管関係者に、許永中事件のことを言うと、「あれから20年以上がたって、出入国管理ははるかに厳格になったのだが」と苦笑しながら、わが国の出入国管理現場が慢性的な人手不足状態にあることなど、苦悩の実態の一端を明かした。

 確かに、日本を訪れる外国人旅行者の数だけとってみても、4000万人に迫ろうとする現在は、20年前と比べれば10倍近く伸びたこととなる。入る人あれば当然出る人ありで出国審査数も10倍増である。

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