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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】東日本大震災でさえ忘れ去られそうに… 噴火、津波、震災など「大規模災害」を風化させるな! (1/2ページ)

 この正月に鹿児島市で大規模な防災訓練が行われた。これは1914年に大正噴火が起きた日、1月12日前後に行われているものだ。西桜島村(現鹿児島市)が始めた最初の訓練から50回目の節目を迎えた。かつての西桜島村の役場は噴火時の溶岩で埋没した。

 後ろは火山、前は海。真冬の寒い海に飛び込んで溺れるなどして死者・行方不明者は58人にも上った。

 また、鹿児島湾(錦江湾)に流れ出た溶岩でそれまでは島だった桜島と大隅(おおすみ)半島が陸続きになった。噴石と火山灰は桜島で2メートル近く積もった大噴火だった。

 今回の訓練は、過去最多の約180機関や団体、計約5000人が参加した。避難用のバス8台が用意され、桜島フェリーも1便を訓練用に運航するなどかつてない規模だった。

 しかし、この大規模な訓練でも、高齢者に比べて若い世代の参加が少ないことが目立った。経験を次の世代に伝えるという当初の目的からは、残念な結果になった。

 だが、地震や火山噴火の経験の風化は、鹿児島には限らない。

 2004年のスマトラ沖地震で23万人が死亡するなど大きな津波被害をこうむったインド洋全体でも、風化は著しい。

 津波から15年。最大被災地のインドネシア・アチェ州や多数の外国人観光客が犠牲になったタイ南部で追悼式典も行われた。アチェ州の式典では、州都バンダアチェの東方約70キロのピディ県シグリで州政府が主催して遺族ら2500人以上が参列した。

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