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【最新国防ファイル】深まる日米空挺部隊の“絆” 史上最大規模で実施された今年の「降下訓練始め」 (2/2ページ)

 米軍は今月3日、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のガーセム・ソレイマニ司令官を、バグダッド国際空港近くで、ドローン攻撃で殺害した。これに伴い中東情勢が悪化したことを受け、米軍は約3500人の兵士を派遣することを決めた。第82空挺師団は4日以降に現地へと急派され、派遣部隊の中核となり、米軍施設などの警備を行っている。

 日米空挺(くうてい)部隊は、2015年以降、「アークテック・オーロラ」という共同訓練を毎年実施している。昨年については、国内で3回、海外で1回の計4回も日米共同降下訓練を実施している。全幅の信頼を置くパートナーと言っても過言ではない。

 そんな日米エリート部隊が、島嶼(とうしょ)奪還訓練を実施した。米輸送機C-130から第1空挺団が、航空自衛隊輸送機C-2などから米空挺部隊が、それぞれパラシュート降下し、島内に潜伏する敵を急襲した。引き続き、水陸機動団がAAV7で上陸。最後は戦車を含む後続部隊が残存した敵を撃破し、訓練は終了した。

 訓練終了後、日米空挺隊員たちは、向かい合うように整列すると、空挺バッジを交換した。そして「野宴」と呼ばれるバーベキュー宴会にて、酒を酌み交わした。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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