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【高橋洋一 日本の解き方】台湾総統選、蔡氏勝利で中韓にショック 問われる韓国・文政権の親中姿勢 習氏が直面する“民主主義”の力 (1/2ページ)

 台湾総統選で、現職の蔡英文氏が800万票を超える過去最多得票を記録し4年任期で再選された。中国や韓国にどのような影響を与えるのか。日本はどのような外交スタンスが望ましいか。

 選挙の争点は、対中姿勢だった。強硬派の与党・民進党、蔡氏と融和路線の野党・国民党の韓国瑜・高雄市長の一騎打ちだったが、蔡氏が圧勝した。同時に行われた立法院(国会、定数113)選でも民進党は過半数を確保した。

 一時、蔡氏の再選は難しいといわれた時期があった。しかし、香港において中国による一国二制度が事実上崩壊していることが明らかになり、香港の民主化運動が盛んになるにつれて蔡氏の支持率が高まり、今回の地滑り的勝利につながった。

 中国を取り巻く国の選挙では、韓国で文在寅(ムン・ジェイン)政権の中間選挙とも言える総選挙(国会議員の改選)が4月15日に予定されている。

 日本では、沖縄県議選が6月に予定されている。そして米大統領選は11月3日だ。

 もちろんどこの国の選挙でも争点は多いので、対中姿勢だけで有権者が選ぶわけではないが、大きなポイントになると思われる。

 特に韓国では、文政権の「中間評価」が行われる。文政権は典型的な左派政権であり、左派政党の常として共産主義への憧憬がある。そのために、中国や北朝鮮に対して精神的に頭が上がらない。

 アジア地域全体の安全保障は、米国を軸に、民主主義国同士の2国間同盟を束ねた状態だ。具体的には日本との日米安全保障条約、韓国との米韓相互防衛条約、フィリピンとの米比相互防衛条約、オーストラリアとの太平洋安全保障条約、台湾に対する防衛義務を定めた米国の台湾関係法などである。

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