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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】台湾総統選が中国への“ブーメラン”に 中国共産党内部に反乱の兆し!? (1/2ページ)

 台湾の総統選(11日投開票)で、独立志向の与党、民主進歩党の蔡英文総統が、親中路線を掲げた最大野党、国民党の韓国瑜・高雄市長に大差をつけて圧勝し、再選を果たした。

 同時に実施された立法委員(日本の国会議員に相当)選挙でも、与党が過半数を獲得した。蔡政権は中国の「一国二制度」提案を拒否し、対中抵抗路線を貫くだろう。

 今回の勝利をもたらしたのは、何か。

 言うまでもなく、香港デモだ。台湾の人々は、香港が中国に対して絶望的な抵抗をしている姿を見て、自分たちが親中路線を選んだら「いまの香港が明日の台湾になってしまう」と危機感を強めた。言い換えれば、蔡氏を勝たせたのは、中国の習近平国家主席にほかならない。

 この展開を見て、私は「革命を輸出し、世界革命を達成する」という左翼の壮大な妄想を思い出した。最初にソ連が、次に中国が共産主義革命を成功させた。ソ連のスターリンも、中国の毛沢東も「次は世界革命だ」と野望を膨らませた。

 共産主義運動の万国共通歌「インターナショナル」には、次のような一節もある。「暴虐の鎖断つ日 旗は血に燃えて 海を隔てつ我等 腕(かいな)結びゆく」。ソ連も中国も、自分たちと同じ左翼独裁体制が世界に広がる日を夢見ていた。

 ところが、実際に起きたのは何だったか。

 「海を隔てて、連帯を強めた」のは「独裁と抑圧」の側ではなく、真逆の「自由と民主主義」の側だった。ソ連崩壊後、生き残った中国共産党政権は革命を輸出したわけでもない。「反革命=自由と民主主義」を輸出したのである。

 この流れは止まらない。

 それどころか、ブーメランとなって、中国に戻っていく可能性が高い。兆候はすでに表れている。中国共産党内部に反乱の兆しがあるのだ。それは、どこで見えるか。

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