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韓国・文大統領、検察との対立激化!? 文氏は“粛清人事”を断行、検察側は“タマネギ男”チョ・グク氏を在宅起訴

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、韓国検察の対立が先鋭化している。文氏が検察の権力をそごうと、「大虐殺」といわれる粛清人事を断行したのに対し、検察側は威信をかけて、文氏の最側近である「タマネギ男」ことチョ国(チョ・グク)前法相を職権乱用罪で在宅起訴に踏み切ったのだ。両陣営は、徹底抗戦の構えを見せている。

 「検察の権限は過去よりも減ったが、依然として強大だ」

 文氏は14日、大統領府(青瓦台)での年頭記者会見でこう語った。

 4月の総選挙前に「検察改革」で得点を稼ぐとともに、自らの周辺で相次ぐ疑惑を隠す意図も感じられる。

 韓国国会は昨年末、政府高官らの汚職を専門に捜査する「高位公職者犯罪捜査庁」を新設する法律を成立させた。

 文氏が進める検察改革の一環で、検察は同庁への通告なしに、高官らの汚職事件の捜査ができなくなる。これまでの検察の権限を狭めたのだ。

 人事にも手を付けた。

 チョ氏らの疑惑の捜査を指揮する尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長の信頼の厚い最高検幹部ら32人を、一斉に地方の検察庁に「左遷」したのだ。

 検察側のダメージは深いが、反撃に出ている。

 チョ氏の親族による私募ファンドの不透明な投資や、息子と娘の不正入学疑惑などでチョ氏の妻を逮捕し、チョ氏も17日、政府高官の不正もみ消し疑惑で在宅起訴した。

 検察は、昨年6月の南東部・蔚山(ウルサン)市長選に大統領府が介入したとされる疑惑の捜査も続けている。同市長選では、文氏の長年の友人が当選した。チョ氏は以前の選挙で、文氏の友人の後援会会長を務めていた。

 文氏と韓国検察の「仁義なき戦い」はどこまで続くのか。

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