記事詳細

【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】想定火口の範囲が大幅に広がり危険度アップ! 富士山は「いつ噴火しても不思議ではない活火山」 (1/2ページ)

 この1月にフィリピンの首都マニラ南方にあるタール火山が噴火した。15万人が避難したほか、国際空港が一時閉鎖になった。タール火山は「札付き」の火山で過去に34回の噴火が知られていて、6000人以上が犠牲になった。

 他人事ではない。日本一の山、富士山も「いつ噴火しても不思議ではない活火山」なのだ。

 新年。あちこちの写真ギャラリーで富士山の展示があった、富士山は孤立峰だし、形がいい成層火山で、雪をかぶった姿はことさら美しい。新春を飾るにはもっとも適した山なのである。

 年末に富士山のハザードマップが書き換えになった。危険が増えたのだ。ハザードマップは最近の学問の進歩にあわせて、書き換えが進んでいる。

 今回の書き換えでは考慮に入れるべき想定火口の範囲が大幅に広がった。いままでは、まさかここまでは火口が広がるまいと思っていた富士山の南西側、静岡・富士宮市で、現行のハザードマップより5キロほども市街地に近い「二子山火口」周辺まで広がったのだ。

 今回の改定作業は、火口の想定年代を従来の3200年前以降から5600年前までさかのぼった。これは最近の研究を反映したものだ。実際に、山体を覆う樹木などの障害物を透過できる航空レーザー測量で、いままでは分からなかった噴火口跡が見つかった。

 もし、この火口から噴火が始まれば富士宮市では溶岩流が市街地に2~3時間で到達してしまう。しかも、それだけではなくて、富士市では新東名の高速道を超える可能性も高い。

 タール火山は1911年に噴火して死者1000人を出した。噴火の前に何が起こるかの蓄積が多く、今回も「フィリピン火山地震研究所」では警戒レベルを5段階中の4に上げ、さらなる大規模噴火に備えて警戒を続けている。

関連ニュース