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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】地球全体が氷や雪に覆われた「スノーボールアース」時代 巨大隕石が温暖化の援軍に (1/2ページ)

 スイスのダボスで世界経済フォーラム年次総会が開かれ、スウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥンベリさんと、米国のドナルド・トランプ大統領が地球温暖化について舌戦を戦わせた。

 地球はかつて、今より温度が高くて地球上どこにでも氷河がない時代も、全体が氷や雪に覆われた約22億年前の「スノーボールアース」の時代も経験した。たとえば恐竜が栄えていた時代は今よりも暖かかった。

 スノーボールアースは、1990年代に米国カリフォルニア工科大学のジョセフ・カーシュビングが唱えた学説だ。

 スノーボールアースになってしまったら地球全体が氷に覆われる。海水も凍る。氷や雪は太陽からの熱を反射してしまうから、地球は太陽から来る熱を受け取りにくくなる。地表が氷に覆われてしまうと生物は死に絶えて生物が出す二酸化炭素が減る。こうして地球の温度は下がり続ける。こうした「正のフィードバック」が働くのだ。

 いったんスノーボールアースになってしまうと、そこから抜け出すことができないはずという反論が強くて、学会の主流にはなれなかった。

 一方、スノーボールアース後のいくつかの証拠があった。たとえばキャップカーボネイトといわれる氷河堆積物の直上にある炭酸塩岩層がアフリカ南部のナミビアなどで発見された。これはスノーボールアースの終結後に二酸化炭素が岩石に取り込まれたことを示している証拠だ。また当時は赤道周辺であったと推定される世界各地の場所で、スノーボールアースの時代の氷河堆積物が見つかっている。つまり一時は存在した氷河が溶けて流れた残存物である。

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