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「ここを第2の武漢にするつもりか!」韓国、武漢からの同胞帰国に“暴動騒ぎ” 長官に卵や石投げ付け、トラクターでバリケードも

 中国・武漢で発生した新型肺炎に、韓国が大パニックを起こしている。文在寅(ムン・ジェイン)政権が武漢に残された韓国人らを移送するために派遣したチャーター便は31日午前、金浦(キンポ)空港に到着した。だが、帰国後に一時収容する「隔離施設」のある地元住民らは猛反発、暴動騒ぎを起こし、道路を封鎖するなど手が付けられなくなっている。

 「政府はここを第2の武漢にするつもりなのか!」

 隔離施設がある韓国中部・忠清北道(チュンチョンプクト)鎮川(チンチョン)で、野党国会議員は30日、怒りをあらわにした。ウイルス感染に不安を抱えた住民らがトラクターや貨物トラックで道路を一時封鎖するなど、大暴れした。施設の周辺には保育園やアパートがあるが、住民の意見も聞かず受け入れを決めた政府に撤回を求め、決起大会まで開かれた。

 中央日報(日本語版)によると、29日には韓国保健福祉部の金剛立(キム・ガンリプ)次官が視察に来たが、服を破られ、髪の毛をつかまれたり、水差しや紙コップを投げつけられたという。

 もう1つの隔離施設周辺では30日、韓国行政安全部の陳永(チン・ヨン)長官が地元の住民説明会に出席したが、朝鮮日報(日本語版)によると、住民らは陳氏の到着前から「武漢からの帰国者収容 決死反対」と書かれたプラカードを掲げ、デモ行進した。

 説明会では「満足のいく回答を聞いていない」「対話にならない」と、陳氏に卵や石を投げつけ、警察官700人が投入される事態になったが、住民の怒りは収まらない。別の場所で陳氏が懇談会を開こうとしても「どこに入るんだ!」と追いかけ、ガラスのドアが割られたという。

 あわてた文大統領は同日、新型肺炎の対策会議で「地域住民の不安は理解している」と語り、住民らの協力を呼び掛けた。だが、韓国メディアは日本よりも対応が後手に回っている文政権を「先制対応に失敗した」(中央日報)などと批判的に報じている。

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