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【高橋洋一 日本の解き方】新型肺炎で落ち込む中国経済 重要なサプライチェーンが分断…日本企業も戦略再構築必要に (1/2ページ)

 中国の新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大している。これがどこまで広がるのか、現段階で予想するのはかなり難しいといわざるを得ない。というのは、初期段階での中国政府による隠蔽があった疑いが濃いからだ。

 なにしろ、先月初めに発症事例があったにもかかわらず、当局はネット上でそうした情報を出す者を処罰している。今年に入り1月20日に習近平国家主席が公式に指示を出してから情報が出るようになったが、まだ感染者数も正しいものかどうかわからない。

 中国では2002年11月から03年8月にかけてSARS(重症急性呼吸器症候群)が拡大し、感染者数は中国を中心に8096人。うち774人が死亡し、致死率は約10%だった。

 似たような話では、15年に韓国におけるMERS(中東呼吸器症候群)の流行もある。15年5月から12月に感染者数186人、うち38人が死亡し、致死率は約20%だった。12年9月から19年11月までの世界全体での感染者数は2494人、うち858人が死亡した。

 今回の中国の新型コロナウイルスは致死率は3%程度とされ、SARSやMERSよりも毒性は弱いといわれている。日本では中国人ツアーのバス運転手が発症した。密閉空間で長時間、感染者と同じ行動をしていたので、国内での濃厚接触者での初の感染といえるだろう。

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