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新型肺炎、中国での死者“SARS超え”360人に 湖北省の感染者は1万6000人超

 中国湖北省は3日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が56人増えたと発表した。中国の死者は360人となり、2002~03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の中国本土での死者数を超えた。感染拡大を受けて延長されていた春節(旧正月)の大型連休が明けた中国各地では、当局が通行人に検温をするなど厳戒態勢を敷いた。

 湖北省によると感染者は2103人増え、中国本土で1万6千人超となった。中国政府は通勤や通学に伴う感染急増を回避するため、企業や学校の活動を制限し、自宅での“自主隔離”を奨励。習近平指導部は防止策に全力を挙げ、国民の生活や経済への悪影響を最小限にとどめたい考えだ。

 感染者が5千人を超える武漢市では3日、約1週間の突貫工事で新設された「火神山医院」が診療を開始。ただ病床不足は依然深刻で、感染者増加に追い付いていない。

 北京市では多くの商業施設や飲食店が引き続き休業。タクシー運転手の男性は「誰がウイルスを持っているか分からない。客を乗せるのも命懸けだ」と語った。

(共同)

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