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新型肺炎、中国共産党が感染症対応で誤り認める WHOは「中国寄り」の姿勢あらわに

 中国当局によると、新型肺炎の死者は425人、感染者は2万人に迫った(4日朝時点)。世界各国にも感染拡大が続いている。中国共産党の習近平総書記(国家主席)ら党最高指導部は3日の会議で、感染症対応に誤りがあったことを認めた。新華社が伝えた。指導部のこうした姿勢は異例で、初動対応の遅れに対する国民の強い不満を無視できなくなったとみられる。

 「中国の統治能力にとって大きな試練となり、一連の対応で至らない部分が明るみに出た」

 党最高指導部は注目の会議で、こうした認識を打ち出した。習指導部の「懺悔」という見方もあるが、初期対応のマズさから感染拡大を防げなかった湖北省武漢市の地方当局への「責任転嫁」との指摘もある。

 習氏は「人民戦争」という言葉で、感染拡大阻止を指示したという。

 こうしたなか、信用失墜が著しい世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長が、また「中国寄り」の姿勢をあらわにした。

 ジュネーブで3日始まったWHO執行理事会で、米国が中国全土への渡航中止勧告を出したことなどについて、「(中国への)渡航や貿易を不必要に妨げる措置は必要ない」と述べたのだ。

 WHOは遅れに遅れて1月30日、新型肺炎の感染拡大を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言して、世界で批判された。どこまで「従中」なのか。

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