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新型肺炎の“特効薬”はできるのか!? さまざまな治療薬を転用の動きも…米国立衛生研究所はワクチン開発に着手 (1/2ページ)

 感染拡大が止まらない新型コロナウイルスによる肺炎。発症者の治療やワクチン開発に、各国の医療機関があの手この手で取り組んでいる。インフルエンザやエイズ、エボラ出血熱などの治療薬を転用する動きの一方、ワクチン開発も急ピッチだ。事態を収束させる“特効薬”は生まれるか。

 タイ保健省は、肺炎の重症患者だった70代中国人女性に、エイズ治療薬「リトナビル」と「ロピナビル」、インフルエンザ治療薬「オセルタミビル」(商品名タミフル)を併用したところ、48時間以内にウイルスが消失したと発表した。

 米ワシントン州保健局のチームは、30代男性患者にエボラ出血熱の治療候補薬「レムデジビル」を投与したところ、翌日に熱が下がり、呼吸困難も改善したという。

 中国科学院などのチームは、SARS(重症急性呼吸器症候群)に感染させた馬の血清で、実験容器内の新型コロナウイルスを無毒化できたと英科学誌に発表した。

 これらが治療の決め手になるのなら朗報だが、専門家は慎重だ。鳥インフルエンザに伴う重症肺炎の論文も発表している帝京大アジア国際感染症制御研究所所長の鈴木和男教授は「データが不十分なので分からない。1人の患者には『効果があった』といえるが、何人に同じ治療をして効果があったかが不明だ」と指摘する。

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