記事詳細

中国・習主席やっと表舞台に!? 初動対応の遅れで批判も…記者300人投入「美談に仕立て」世論誘導へ

 新型コロナウイルスによる肺炎が、中国全土から世界各国に感染拡大していることを受け、初動対応が遅れた中国への批判・不満が爆発しつつある。これを回避するためか、中国政府は国営メディアなどの記者300人を、新型肺炎が発生した湖北省に派遣した。政府の取り組みを美談に仕立てて、批判的な報道を抑え込む方針だという。

 中国メディアによると、記者団を組織したのはメディアを指導する党中央宣伝部。「人の心を動かす前向きなストーリー」を発信し、世論管理を強化するよう指示されているという。肺炎対応に当たり過労死した医師を「英雄」などと称賛する報道が増えている。

 習近平指導部は3日の会議で、「疫病と闘う現場の感動的な業績を生き生きと伝える」必要性を確認していた。

 背景には、初動対応の遅れへの中国国民や海外の強い不満がある。中国のSNSには当局への不満の声が渦巻いており、指導部は体制批判に発展しかねないとの危機感を強めているとみられる。

 こうしたなか、習主席は5日、訪中したカンボジアのフン・セン首相と北京で会談し、新型肺炎について、「世界と地域の公衆衛生上の安全を確保する」と述べた。国営中央テレビが伝えた。

 習氏は先月28日、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長と会談して以来、表舞台から姿を隠し、さまざまな憶測が出ていた。

 中国事情に詳しい評論家の石平氏は6日朝、「あの一週間は何だったのかの疑問は残った」とツイートした。

関連ニュース