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「新型肺炎」警告した中国人医師が死去 「デマ」呼ばわりで感染拡大、中国当局“二重の罪深さ”

 中国・武漢市で昨年12月、「原因不明の肺炎」にいち早く警鐘を鳴らし、新型肺炎で7日死去した男性医師、李文亮さん(33)を、習近平指導部はいまになって「英雄視」し始めた。当初はデマを流したとして李さんを摘発。結果的に感染拡大も防げなかったのだから二重に罪深い。

 李さんらは昨年12月、武漢市でSARS(重症急性呼吸器症候群)のような感染症が出ているとSNSで注意を呼び掛けたところ、公安当局はデマを広めたとして摘発した。その後、新型肺炎は爆発的に拡大した。

 李さん自身も発症し、死去したことで国民の怒りが高まると、湖北省や武漢市当局は一転して李さんを称賛。党機関紙も追悼した。一方で宣伝当局は7日、報道機関に対し、李さんの死去を独自の取材や情報に基づき「勝手に報じる」ことを厳しく禁じたという。

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