記事詳細

北朝鮮「最高指導者の誕生日」に新型ウイルス感染拡大か (1/3ページ)

 中国を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、北朝鮮は今月16日に光明星節、すなわち金正日総書記の生誕記念日を迎える。金日成主席の生誕記念日である「太陽節」(4月15日)と並び、北朝鮮の体制にとって最も重要な記念日のひとつだ。

 北朝鮮の防疫体制が脆弱なことは、つとに知られている。もしかしたらこの記念日が、国内での新型コロナウイルス感染拡大のきっかけとなり、体制に致命的な打撃を与えることもあり得る。

 ◆公開処刑を活発化

 11日の時点で、北朝鮮において新型コロナウイルスの感染者が発生したとの公式発表はないが、平壌のデイリーNK内部情報筋が、すでに感染者3人が死亡し、18人が隔離治療を受けているとするなど、感染者発生が疑われる情報が複数ある。

 光明星節には例年なら、中央記念報告大会や全国各地での講演会、忠誠の宣誓集会など人が多く集まる行事が開かれるが、これら行事が中止される可能性が取り沙汰されている。実際、2月8日の建軍節には、前月下旬まで準備状況が観測されていた軍事パレードが行われなかった。

 デイリーNKの平壌の情報筋は「ウイルスの防疫問題のせいで、多くの人が集まる大会は取り消されるのではないか」との話が出ていると伝えた。一方で、光明星節を祝う講演は準備が終わっている状態で、15日に開催予定の中央報告大会は予定通り開催され、道庁所在地でも光明星節の雰囲気を盛り上げるために行事が開かれるとし、どうなるかはもう少し様子を見なければわからないとも伝えている。

デイリーNKジャパン

関連ニュース