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金正恩の拷問部隊が「女スパイ」処刑…新型ウイルス渦中で憶測広がる (1/3ページ)

 北朝鮮北東部の咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)で今月初め、保衛部(秘密警察)の情報員として働いていた中国在住の40代女性が処刑された。ところが、新型コロナウイルスの拡散を防ぐために国境が封鎖されている状況なのに、保衛部がわざわざ中国から呼び戻して処刑したことで、様々な憶測を呼んでいる。

 現地のデイリーNK内部情報筋によると、この女性は2000年代初頭に2回にわたり脱北したものの、逮捕され強制送還され、保衛部に勾留された経験を持つ。その際に、おそらく保衛部から拷問を受けた上で脅迫されたのだろう。「逮捕作戦に協力する」と約束させられた。

 (参考記事:手錠をはめた女性の口にボロ布を詰め…金正恩「拷問部隊」の鬼畜行為

 2015年から会寧と国境を流れる豆満江を挟んで向かい合う中国・吉林省の龍井市三合鎮に派遣された。つまり偽装脱北者となってほかの脱北者に接近し、動向を知らせるよう命じられていたのだ。

 (参考記事:中朝国境で暗躍する「20代の女性スパイ」の正体

 女性は三合の中国人の家に住み、近隣住民や脱北者の動向を探っていた。ところが今月初めに会寧に呼び戻され、「国家機密と引き換えにカネを受け取った」との容疑で非公開会議で死刑判決が下され、翌日執行された。

デイリーNKジャパン

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