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【勝負師たちの系譜】「公開対局」 昔は実現しなかった「生」も、今では大盛況! (1/2ページ)

 公開対局とは、観衆の見ている中で指す対局のこと。スポーツでは当然のことで、むしろ観衆のいない試合の方が不思議と言える。しかし将棋は部屋の中で行う試合だけに、昔から生の対局をファンが見ることはできなかった。

 ファンの前で指すのを前提とした棋戦の始まりが「JT杯将棋日本シリーズ」だ。12人のトップ棋士が全国各地で公開対局を行い、優勝を決めるシステムで、最近は決勝が東京となっている。

 すぐ隣で行う大盤解説を、最初の頃は解説者がどう解説をしたら良いか、困っていたようだが、慣れてくれば形勢をハッキリ言うとか、「詰みがありますね」等さえ言わなければ、影響がないことが判明。対局者にしても解説者の気楽な発言など聞いている余裕はないのだ。

 印象に残るのが王将戦における、徳島県鳴門市・大塚美術館「システィーナ・ホール」内での公開対局。聖堂を実物大にした空間での、初手から終局までの公開で、入館者はいつでも対局が見られるというものだった。最近では竜王戦第1局が、東京・渋谷のセルリアンタワー内「能楽堂」にて、毎年公開で行われている。

 そして公開と言えば、朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝を、有楽町マリオンの「朝日ホール」で見るのを楽しみにしているファンが多くいる。

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