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【勝負師たちの系譜】「公開対局」 昔は実現しなかった「生」も、今では大盛況! (2/2ページ)

 今年の準決勝は今週の11日、藤井聡太七段-千田翔太七段。永瀬拓矢二冠-阿久津主税八段で戦われた。

 藤井はこれまで2連覇で、今年の3連覇を楽しみに来た人も多かったようだが、千田もタイトル戦に2度出場した強豪。角換わり腰掛銀の最新形から研究済みか、一気に畳み込んで、藤井の粘りを許さず寄せ切った。

 決勝は永瀬-千田戦となったが、ホールでの対局観戦でなく、階下の解説会に藤井がゲスト出演するとあって、こちらも大勢が詰めかけた。

 解説は木村一基王位と上田初美女流四段だが、藤井と師匠の杉本昌隆八段が入ると、藤井を少しイジリながらの軽妙な木村節が冴え、観客も大いに沸いた。

 結果は終盤、永瀬の信じられない錯覚があり、あっさり千田が勝利し、初優勝を遂げた。

 現在は観戦が有料となっているが、これだけ楽しく観戦できれば、すぐに券が売り切れるのも納得か。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

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