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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】人工植毛、「永久」求めるよりメンテナンスが大事 (1/2ページ)

 今回は少し古い話をしよう。

 読者の皆さんは「白鯨」という小説を知っているかな? 映画化もされた作品でね。アメリカを出発した捕鯨船が白くて巨大なマッコウクジラと死闘を繰り広げるというストーリーなんだ。このクジラが体中に銛を撃ち込まれても死なないくらい強くて、ボクも小説を読んでとても印象に残ったんだ。

 さて、ボクが高須クリニックを開業した当時、世間では男性の薄毛解決策として人工植毛に注目が集まっていた。人工の髪の毛を薄くなった頭頂部や前頭部に植え付けるというものだね。業界では、「人工植毛はこれからの成長産業だ」ともいわれていて、ボクもこのころは業者と付き合いがあった。

 ただ人工植毛には課題があった。手術で植えた毛をいかに長持ちさせるかということだ。「ニドー」という会社が大手で、カツラをつけるよりも自然に髪を増やしたいと願う男性たちに大うけしたんだけど、そのうちに「すぐに抜けてしまう。もっと長持ちさせてほしい」という要望が多く寄せられるようになった。ボクも何回か試してみたんだけど、やっぱり抜けてしまうんだよね。

 そこで出たアイデアが、白鯨に刺さる銛のように強力な“かえし”を付けて、頭皮に植え付けるという手法だったんだ。「それは画期的だ!」と話題になって研究が進み、こちらもものすごく流行した。

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