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封鎖対象は7・8億人超!? 中国で新型コロナ“パンデミック”状態加速…習主席の「国賓」来日延期か CNN報道

 中国国内で、新型コロナウイルスの「パンデミック(感染爆発)」状態が加速している。中国当局は19日朝時点で、感染者は7万4000人以上、死者は計2000人と発表した。CNNは、中国の人口の約半分に相当する7億8000万人超が「移動制限」下で暮らしていると報じた。世界史的な異常事態といえる。日本政府は、4月で調整されている習近平国家主席の「国賓」来日が延期される可能性が高いとみている。

 「感染拡大の勢いを断固押さえ込め」

 習氏がこうした重要指示を公表して、20日で1カ月を迎える。

 だが、発生地である湖北省武漢市では現在も、感染が強く疑われる患者の多くがホテルや体育館などの隔離施設で、必要な治療を受けられないまま病状を悪化させており、医療現場の混乱が続いている。

 中国全土については、約1週間前に「70都市以上」「4億人」を封鎖・隔離しているとの報道もあったが、CNN(日本語版)は18日、「新型肺炎流行の中国、7億8000万人に『移動制限』」とのタイトルの記事を報じた。

 記事によると、湖北省をはじめ、遼寧省や北京、上海など各地でさまざまな移動制限が行われているという。新型ウイルスの感染拡大で、中国全土が異常事態に陥っている可能性が高い。

 すでに、米国やオーストラリア、ニュージーランドなどは、中国全土を訪問した外国人の入国を禁止しているが、ロシアも20日から、労働や私用、修学、観光を目的とした中国人の入国を当面禁止する。ミハイル・ミシュスチン首相が18日、政令に署名した。

 日本政府は4月に、習氏を「国賓」として招聘(しょうへい)している。ただ、中国が3月5日からの全国人民代表大会(全人代)の開催先送りを事実上決めたため、「来日が延期される可能性が高い」との観測が広まっている。中国国内では、初動対応で失敗した習氏への批判が噴出しているという。

 中国外交担当トップの楊潔チ・共産党政治局員が2月下旬に訪日する予定だが、官邸幹部は「楊氏が『現状では難しい』と伝えてくる可能性だってある」と語っている。

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