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【大前研一 大前研一のニュース時評】経営・政治面ではるか上の実績…トランプ氏脅かす“強敵”ブルームバーグ氏 米大統領予備選 (1/2ページ)

 米国大統領選の民主党候補の公認指名争いが激化している。

 11日のニューハンプシャー州の予備選挙の投票で、バーニー・サンダース上院議員が25・8%の得票率で首位、初戦のアイオワ州で首位だったピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長は24・5%で2位。ミネソタ州選出のエイミー・クロブチャー上院議員は3位に躍進した。サンダース氏はニューハンプシャーのお隣のバーモント州の上院議員をやっていたので、これは予想できた。

 これにより、これまでの代議員獲得数はブティジェッジ氏23人で首位、サンダース氏が21人で2位となった。一方、下馬評の高かったジョー・バイデン前副大統領とマサチューセッツ州選出のエリザベス・ウォーレン上院議員は伸び悩んでいる。

 昨年10月のこのコーナーでも触れたように、ドナルド・トランプ大統領が軍事支援と引き換えにバイデン氏の次男の汚職捜査をするよう圧力をかけた「ウクライナ疑惑」は、国家安全保障より大統領選に勝つことを優先したトランプ大統領だけでなく、デキの悪い息子を持ったバイデン氏も評判を落として、ダブル・ノックアウトになった。それが結果に表れたわけだ。

 バイデンという人は、バラク・オバマ前大統領の元で8年もナンバー2だったのに、目立ったことは何もしていない。それも影響しているだろう。

 今後の焦点は、遅れて出馬表明したマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が、どこまで伸びてくるかになった。失速したバイデン氏に代わる中道の受け皿として期待され、3月17日に行われる代議員数の多いフロリダ州の予備選に関する世論調査では支持率がトップ。この先、資金力を背景に積極的な広告を展開するブルームバーグ氏が出てくる可能性が高い。

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