記事詳細

韓国総選挙「4月延期論」も 新型感染800人超 文政権、対応誤れば朴前大統領の“二の舞い”

 韓国で新型コロナウイルスの感染爆発が起きている。24日には、新たに231人の感染が確認され、感染者数は計833人にまでふくらんだ。死者は7人。横浜港に停泊する英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での感染者数(691人、24日)を上回り、日本の感染者総数(851人、同)に近づいた。韓国国会では、4月15日の総選挙の延期論まで浮上している。

 「国の力を総動員し、必ず、新型ウイルス拡散を阻止すべきだ」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は24日の会合でこう語った。

 13日には財界人との会議で「遠からず終息するだろう」と楽観的だったが、南東部の大邱(テグ)市の新興宗教団体「新天地イエス教会」で先週、集団感染が発覚し、状況は一変した。

 文氏は23日の政府対策会議で、警戒段階を最高レベルの「深刻」に引き上げた。自らに批判の矛先が向くのを避けるためか、対策会議ではことさら前出の教会の名前を挙げた。与党「共に民主党」の幹部らも、同教会やメディア報道を批判した。責任転嫁の意図を感じた。

 文氏はここで危機管理対応を誤れば、2014年の旅客船セウォル号事故や、15年の中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大の責任を問われた朴槿恵(パク・クネ)前政権と同様、政権の求心力低下は避けられない。

 すでに新型肺炎への韓国国民の恐怖心や警戒心は強まり、与党に逆風が吹いている。総選挙での苦戦を恐れてか、韓国国会の議員からは「選挙運動ができない」と、総選挙の延期を求める声まで飛び出している。

関連ニュース