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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「挑む」》屋上の花火 (1/2ページ)

 群馬県沼田市の内田好司医師を訪ねた。地域医療に長年貢献した医師を表彰する「赤ひげ大賞」関連で取材するためだ。

 内田さんは83歳。45年前に内田医院を沼田市に開業し、現在も治療をおこなっている。

 取材は朝から始めた。お昼過ぎ、さあ終わろうという時、内田さんは「せっかくだから屋上も見て行ってください」と元気に言った。だが秘書の若い男性は「このあとも予定があるので、ちょっと…」と乗り気ではない様子。だが内田さんはどうしても案内したいらしく、自ら連れていくと言った。秘書の男性は屋上へ上がったことがないそうで、内田さんに「一緒に行こう」と言われたが、「次のお客さんの準備をしなければいけない」と事務所に戻ってしまった。

 結局、私と記者が内田さんに連れられ、屋上へ向かった。病院は6階建てで、内田さんはどのフロアでもスタッフや患者に「調子はどう?」などと親しく声をかける。

 「院内の階段を毎日昇り降りしているんです。健康のために」と6階から得意げに階段を上がる。屋上階に着くと、秘密の場所から鍵を取り出し、「ここを知っている人は少ないですよ」と外への扉を開けてくれた。