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「子供から大人には感染しない」新型コロナ、識者の怪しい発言 厚労省「断定はあり得ない」

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレビのワイドショーには多くの識者が登場して、持論を披露している。ただ、中には首をかしげたくなる発信もある。最近も、ある識者が「新型ウイルスには子供から大人には感染しない。子供同士の感染もない」と発言していた。本当なのか?

 この識者は、中国とWHO(世界保健機関)の専門家チームが2月に実施した合同調査の結果をもとに発言していた。19歳以下の患者は全体の2・4%で、聞き取った範囲で「子供から大人に感染した、と話す人はいなかった」という症例報告を披露したのだ。

 これでは、全国一斉休校も疑問となる。日本政府はどう答えるのか。

 厚労省結核感染症課は「『子供から大人には感染しない』と断定的に話すのは、あり得ない。WHOの調査は、中国湖北省武漢市で仕事がなくなった大人が、学校に通えず家にいた子供と家庭内で濃厚接触して、大人から子供に感染を広げた事例ばかりだ。これだと『子供から大人に感染したと話す人はいなかった』となる。だが、感染症でも普通の病気でも、子供から大人にうつるのは当然だ。そもそも、子供と大人の境目が分からない。しかも、子供は大人ほど重症化しにくく、たとえ子供同士や、子供から大人に感染しても周囲には分かりにくい」と指摘した。

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