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【富坂聰 真・人民日報】習主席、全人代延期も幹部会議は頻繁に 新型コロナ“防疫面”に強い自信「ウイルス蔓延勢い抑えた」 (2/2ページ)

 重要講話の中で習氏は、防疫面での強い自信を示している。

 まず、新型コロナウイルス感染拡大後〈党中央はこれを非常に重視し迅速に体制を整え、感染拡大阻止のための中央集中指導を強化し、各組織に人民の生命の安全と健康を第一に考えることを求め、着実で有効な措置を採りウイルスが蔓延(まんえん)する勢いを抑えた〉として、〈党中央の対感染症対策はその形勢判断が正確であり、有効であり、成果を上げたことが実践によって証明された〉と語っている。それどころか、〈中国共産党の指導と中国特色ある社会主義制度の優勢が再び顕著に示された〉と、年を越えて以降久しぶりに聞くフレーズさえ口にしている。

 自分たちの対新型コロナへの自信については、米ドナルド・トランプ政権やサウジアラビア国王との会談をはじめ、独アンゲラ・メルケル首相や仏エマニュエル・マクロン大統領との会談でも繰り返されてきていて終始一貫している。

 一方で、問題視しているのは野生動物の違法な売買と「野味」(野生動物食)である。

 すでに3月上旬に予定されていた全国人民代表大会は延期となったが、全人代常務委員会が動いている限り、実質的機能はあるので問題はない。しかも、その常務委員会で早速議論されるのが野生動物売買を規制する法律の強化であるのだから分かりやすい。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

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