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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】南海トラフ地震の“先祖” 鶴岡八幡宮にも到達した14メートルの津波 (1/2ページ)

 南海トラフ地震は海溝型地震だから繰り返す。それゆえ「先祖」が13回知られていた。

 だが、今年になってから、200もの「先祖」がいることが分かった。日本人が日本列島に住み着く前を調べる手段が研究されたのだ。フィリピン海プレートが日本列島に押しよせて来ることで繰り返しが生まれる。南海トラフ地震はそれほど繰り返してきた。

 この研究は深海底に残った地滑りのあとを数えたものだ。大地震があると、海底に地滑りが起きて「タービダイト」という地層が残る。海底の土砂が巻き上げられて再び積もってできた砂などの層だ。海底が浅ければ陸地で降った大雨で「タービダイト」が残されることもあるから、深海底だけが信頼性のある過去の大地震の記録になるのである。

 現場は遠州灘、静岡県西部沖の南海トラフ沿い。ここで海底掘削調査が行われ、過去4万~5万年間に平均200年おきに巨大地震が起きたことが分かった。

 ところで、いままでに分かっている13回についても、昔のものは起きた場所や規模はあてにならないものがあった。

 当時は地震計はもちろんないし、被害のありさまを記録した古文書に頼らざるを得ない。関東地方には人が少なく、従って古文書も少ない昔のことはなかなか分からないのである。

 たとえば1605年に起きた慶長地震は、死者約5000人以上を生んだ大地震だが、いまだにどこで起きた地震かは確定されていない。南海トラフ地震の先祖ではなくて伊豆マリアナ海溝で起きた地震ではないかという学説さえもある。

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