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【外国人が見るニッポン】コロナ対策で他国の顔色を気にする必要はない! 日本よ、今度ばかりは「空気」を読むな (1/3ページ)

 皆さん、ズドラーストヴィチェ!(ロシア語でこんにちは!)

 生まれはロシア、育ちは関西、舞台は東京!ロシア系関西人の小原ブラスです。

 2020年は出だしから新型コロナウイルスが世界を騒がせ、日本国内でも連日トップニュースとなっていますね。過去にも豚インフルエンザや、SARSが世間を騒がせたことはありましたが、新型の感染症がここまで現代社会を混乱させたのは初めてのことです。今の世界の状況を見ていると、過去の教訓から何か活かせているのか疑問を抱くばかりです。

 様々なイベントが中止となり、飲食店からは活気が消え、学校も休み…「経済とは国の血液だ」とよく言われますが、今は日本の血液の循環が悪くなっていますよね。まさに国が病に犯されているのをひしひしと感じるような状況です。

 今回の新型コロナウイルスについての海外の報道を見ていると、その報道順から、世界の日本への関心が伺えます。海外のニュース番組で新型コロナウイルスについて取り扱う時、まず発生源である中国(武漢)の状況を伝えたあと、自国の状況、そしてその次に日本の状況を伝えていることが多いのです。

 発生源の中国と自国の状況を報道するのは当たり前ですが、発生源でもない日本の状況をわざわざ報道するのはなぜでしょうか。それは当然、今年の夏に開催される五輪の開催地が東京であるからです。しかし、世界はただ五輪の開催を心配して、日本の状況を報道している訳ではありません。一般的に五輪の開催国は最も厳しい対策をとるものだと考えられているため、その国の対応が一つの国際的な基準として見られることがあるのです。

 日本は他国の顔色を伺い、他国に配慮した行動を取らなくても「うちは五輪があるので」と言えば周りを納得させることができる立場にある国です。他国からの感染者流入に対して厳しい措置を取るであろう日本の対策を1つの基準にするため、国際社会は日本の動きに注目していた訳ですね。日本がいったいどのような措置を取るのか、全世界が注目していた1月、2月、日本は「様子をみる」に等しい対応をしました。正直、世界から見ると拍子抜けです。

 中国全土からの入国を制限することもなく、国内感染者が増えた場合の検査方針や対策方針を示すこともありませんでした。結果として世界を引っ張っていくべき立場にあった日本は、今や感染源として多くの国から入国制限を受ける側になってしまったのです。