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【大前研一 大前研一のニュース時評】逆転するため…サンダース氏はウォーレン氏と“最強タッグ”を 米大統領選・民主党指名争い (1/2ページ)

 11月の米国大統領選に向けた民主党候補指名争いは、14州の予備選が集中した「スーパーチューズデー」で10州を制した中道のジョー・バイデン前副大統領が躍進している。

 バイデン氏は緒戦に苦しんだが、撤退したピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長がバイデン氏支持を表明し、息を吹き返した。

 バーニー・サンダース上院議員との一騎打ちになるが、米国のマスコミは早くも「サンダースが孤立して不利」と主張している。私がサンダース氏のアドバイザーだったら、この状況を打開するために、副大統領候補にエリザベス・ウォーレン上院議員の指名を勧めるだろう。ウォーレン氏は、候補指名争いから降りた後、だれを支持するのか明らかにしていない。

 このウォーレンという女性は、男をやり込めることにかけては天才的といっていい。民主党の候補者が集まったテレビの討論会でも、ブルームバーグ氏を昔のパワハラ、セクハラ問題でコテンパンにやっつけた。ブルームバーグ氏はマイク・タイソンに殴られたようにボコボコにされた。

 さらに、サンダース氏とも取っ組み合いのケンカをする勢いだった。このパワー、女性問題の黒い過去を持つドナルド・トランプ大統領相手にも通用するのではないか。

 サンダース、ウォーレン両氏とも「急進左派」といわれる。ただ、サンダース氏は長い間、バーモント州リッチモンド市の市長だったが、実はここで素晴らしい市政をしていた。

 貧困層の住宅問題を解決したり、再生可能エネルギーだけで発電して環境問題にも切り込んでいた。単なる左派ではなく、いろいろな政策を実践してきた。このバーモント市での実績がもっと知られるようになったら、社会主義アレルギーの人たちの心も変わるかもしれない。

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