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コロナ禍直撃…大阪ミナミが様変わり 「日韓関係悪化」で韓国人が減り、「新型肺炎」で中国人&日本人も落ち込み“お手上げ状態” (1/2ページ)

 中国発の疫病拡大は、訪日外国人客でにぎわっていた大阪市の観光地を一変させた。3月上旬の繁華街・ミナミは閑散とし、「開業以来の危機だ」(飲食店経営者)との声も。終息が見えない中、製品を値下げするなど奮闘する店主らの姿もあった。

 道頓堀川に架かる戎橋。すぐ脇にある江崎グリコの電光看板前には人だかりができていたが、橋の上はがらんとしていた。普段は平日でも訪日客であふれ返っていることが多く、変わりように驚いた。

 「人が少ないから良い写真が撮れる」。笑って話してくれたのは姉弟で来日したマレーシア人の客室乗務員、ダルウィス・グナワンさん(26)。「長期休暇を無駄にしたくなかった。東京は感染が拡大しているようで急きょ関西観光に変えた」という。

 「大阪の台所」として知られ、訪日客に大人気だった黒門市場。外国人の姿はまばらで、日本人観光客はほぼ見掛けなかった。70代男性店主は「これまで中国人観光客に支えられていた。売り上げは10分の1に落ち込んだ」と肩を落とした。接客のため英語や中国語を話せるアルバイトを3人雇っていたが、3月から全員に休みを出した。

 対策を打ち出す動きも見られた。1910年創業で、カレーが有名な「自由軒」。吉田尚弘社長は「日韓関係の悪化で韓国人客が減った。さらに新型肺炎で中国人と日本人も落ち込み、お手上げだ」と話した。ただ「何もしないわけにはいかない」と店頭に立ち、レトルトカレーを値下げして販売していた。

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