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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】東日本大震災から9年…立ち上がった人に寄り添う段階に 「かわいそうな被災地・者」報道に違和感 (1/2ページ)

 東日本大震災から9年を迎えた3月11日、私は番組「飯田浩司のOK!COZY UP!」の取材で、福島県の海沿い、浜通りにいました。浜通りはJR常磐線の全線での運転再開を3日後に控え、一部で避難指示が解除された地域もありました。

 その一つが、双葉町です。今までは、住民の方など許可を得た人以外は地域に入ることができず、マスコミも含めて自由な出入りができませんでした。それゆえ、震災直後の崩れた家や商店がそのまま残っているところもありました。海沿いに行けば、津波で壊された家や流された車、がれきが残されていました。

 その光景は、確かに震災被害の大きさや、その後の全町避難を引き起こした福島第一原発事故の甚大な影響を象徴的に表すことができます。

 当日のテレビでは、崩れた家々を前に「復興はまだ道半ばです」とリポートして締め、翌日の新聞紙面の写真特集では、がれきの写真に「残る爪痕」といった見出しで展開されていました。

 それらを見せられれば、受け手側は「あぁ、福島の浜通りは9年たっても、まだこんな光景が残っているのか…」と思います。

 しかしながら、これは福島・浜通りのほんの一部分でしかありません。地元紙、福島民友が11日に別刷りで出した震災9年特集紙面の見出しは「一歩ずつ、前へ」でした。確かに、一部に“爪痕”は残っていますが、それぞれの市町村がまさに1歩ずつ、前へ踏み出し、その歩みが9年を経て形になりつつあります。

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