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【富坂聰 真・人民日報】中国、新型肺炎「勝利宣言」の背景 内輪揉め、情報の整合性欠き…“上意下達”連携に残る課題も (2/2ページ)

 一方、上意下達の連携がうまくいったのかといえば、課題が残ったとの指摘もある。3月12日付『中国経済ネット』は、「防疫・感染拡大阻止の戦いのなかで社会が備える力はどのように発揮されたのか」と題した記事で問題を指摘している。

 社会の力が積極的な作用をし、人々が病気を恐れる気持ちを軽減させたと評価する反面、課題も残ったという。〈感染拡大阻止の取り組みに参加した組織の一部には、その過程で、内輪揉めを引き起こし、情報の整合性を欠き、資源の不足や偏りを招いた〉というのだ。

 これは少なからず末端の手足が脳の指令通りに動かなかった不満が中央にあったことを示している。各組織間のコミュニケーションを重視しろとの戒めも同様の問題だ。

 また、科学的な導きが不足していたとの指摘もあり、これは上の指示よりも迷信などに左右されて動いた組織があったということだ。

 また、情報共有のプラットフォームの必要性が示され、それを通じてボランティアを募る重要性を強調されたことだ。外出制限の中、医療従事者を運び食料を各家庭に届けたのは誰だったのか。日本に当てはめて考えてみたとき、ちょっと思いつかないのである。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

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