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大阪ワイン復権へ奮闘! 温暖化に負けないブドウの新品種登録も出願 (1/2ページ)

 かつて日本一のブドウ栽培を誇った大阪で、西日本初の公設ワイン研究施設が、地元産ワインの復権へ奮闘している。昨年には、温暖化に負けないブドウの新品種登録を農林水産省に出願。品質向上を目指し、栽培・醸造研究や農家への支援を進めている。

 濃い赤紫の色調に、しっかりした果実味と酸味。大阪府の研究拠点「ぶどう・ワインラボ」(羽曳野市)が、新品種「大阪R N-1」を使って試験醸造したワインだ。

 ラボは府立環境農林水産総合研究所が2018年3月に敷地内に開設。ワイン専門の公設研究施設は山梨県にもあるが、西日本では唯一となる。

 新品種は府内のワイナリーが育成していたブドウが既存品種とは異なることを確認し、登録出願に至った。近年は温暖化の影響で夜間の気温が下がらず、赤ワイン用ブドウの色が付きにくくなる問題が多発。新品種には、色の元になるポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富に含まれ、大阪ブランドの象徴になると期待されている。

 大阪ワインは、地元開催となった昨年6月の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で夕食会などに提供されたことから知名度が上昇。追い風が吹いており、ラボの担当職員、平松和也さん(52)は「25年大阪・関西万博までに本格的な生産にこぎ着けたい」と意気込む。

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