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【日本の元気 山根一眞】米国で死者2万人超…新型コロナより怖いインフルエンザ (1/2ページ)

 アメリカのCDC(米疾病予防管理センター)は、2019年10月1日から20年2月29日までの推定値として、感染者数3400万-4900万人、入院者数35万-62万人、そして2万-5万2000人が死亡したと発表した。

 これは新型コロナウイルスのことではない。米国で今、大流行しているインフルエンザのデータなのだ。数字に幅があるのは、米国の多くの地域でインフルエンザは報告が義務づけられていないためだ。そこでCDCは、米国の人口の約8・5%のデータを収集するネットワークを通じて得たデータを、10年から使っている数値モデルで解析し、この推定値を公開しているのである。推定値とはいえこの発表には驚くばかりだ。

 世界が震撼している新型コロナウイルスの米国での感染者数は987人、亡くなった人は29人(WHO=世界保健機関のデータ、日本時間3月13日0時現在)なので、インフルエンザは新型コロナウイルスどころではない深刻な感染を広げていることを物語る。インフルエンザのために医療機関を受診した人は1600万-2300万人で、前述のように35万-62万人が入院という推定値からは、米国の医療現場はかなり大変なことになっていることが伺える。だが、この厳しい現実に目を向けた報道は少ない。

 コロナウイルスと比べてインフルエンザウイルスの感染力は強い。また、世界で5000万人が亡くなったとされる1918-19年のスペイン風邪のような強毒性のインフルエンザが、再び流行する可能性も否定できない。

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