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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】日本はもっと大胆な政策を! “コロナ・ショック”にショボすぎる「ETF12兆円」 (1/2ページ)

 朝6時から番組(ニッポン放送『飯田浩司のOK!COZY UP!』)をやっていると、ここ1カ月ほど、直前の同5時(日本時間)に取引を終えるニューヨーク株式市場の乱高下の話ばかりしています。

 その米国では、FRB(米連邦準備制度理事会)が矢継ぎ早に利下げをし、さらに金融緩和策を発表しました。さらに、1兆ドル、およそ107兆円規模の財政出動も報道されました。有事モードで金融と財政をフル回転させる覚悟を市場に示しましたが、コロナ・ショックに慄(おのの)く市場はこれだけの施策を示してもなお乱高下しました。

 一方の日本は、同じように市場は下がり続けていますが、金融・財政当局はとにかく「注視」し続けています。

 先週月曜、FRBの利下げなどを受ける形でようやく金融政策決定会合を開き、「ETF(上場投資信託)の12兆円買い入れ」などを発表しました。日本はすでにゼロ金利政策を敷いていますからこれ以上の利下げは難しく、資産買い入れを選択しました。

 それにしても、焼け石に水にもならないようなショボさ。にもかかわらず、翌日の紙面には「大規模追加緩和!」といった見出しが並びました。ETFの買い入れを倍の12兆円にして、どこが「大規模」なのか? 日銀の発表をそのまま記事にしたのでしょうか。

 日銀は現在、国債買い入れの目途を年間80兆円と掲げていますが、現実には年間30兆円を割り込んでいます。それどころか、最新の資金循環統計によれば、日銀は昨年10~12月期に前期(7~9月期)よりも国債保有残高を減らしてすらいるのです。この時期は、消費税増税の直後です。景気の下支えを考えれば残高を増やしてもよさそうなのに、正反対の政策を行っていました。

 明日(25日)、先週の決定会合の主な意見が出てきますが、一体どう言い訳をして戦力の逐次投入を決断したのか、読むのが今から楽しみです。

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