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【最新国防ファイル】五輪マークを描いた「ブルーインパルス」 ファンを沸かせた「匠の技」と「幻の特別編成」 (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)により、1年程度の延期が決まった東京五輪・パラリンピックだが、受け入れる準備は淡々と進んでいた。

 ギリシャで引き継いだ聖火は20日、全日空と日本航空で共同運行された特別輸送機「TOKYO2020号」で、航空自衛隊松島基地(宮城県)に到着した。

 専用のランタンで大切に運ばれてきた聖火は、機内から降ろされると、聖火到着式のステージ中央に用意された聖火皿へと移された。

 この瞬間、基地上空に、空自のアクロバット飛行隊「ブルーインパルス」5機が、カラースモークで五輪マークを描いた。当日は強風の影響で色鮮やかな輪は描き切る前に消えてしまった。1964年の東京五輪開会式で見せた見事な五輪マークとはならなかったが、人々は大空にひかれた曲線を見上げた。

 機体が引くスモークには匠の技が隠されている。

 ブルーインパルスが使用しているT-4には、2つのエンジンが搭載されている。右側の排気口のところに小さなノズルが出ている。ここからスピンドルオイル(掘削油)を噴射する。それをエンジンの排気で熱し、気化をさせる。これにより真っ白で立体的なスモークが完成する。このオイルに着色剤を混ぜればカラースモークとなる。

 オイルを吹き出すタイミングは、パイロットが自分で操作する。操縦桿(かん)を握り、人さし指のところにある四角いスイッチを押すとオイルが噴射される仕組みだ。

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