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刑務所のコロナ対策 受刑者が「マスク禁止」の理由は (1/3ページ)

 新型コロナウイルスが猛威をふるい、職場、学校、家庭では「マスクの着用」「消毒」など、徹底的な予防策が講じられている。では塀の中、刑務所ではどのような予防策が講じられているのか。受刑者の高齢化も進み、目に見えないウイルスへの恐怖は一般の人と変わらない。自由が制限された彼らはどう身を守っているのか。

 「外部との接触が厳しく制限されている刑務所で、もし新型コロナの感染が起これば、“犯人”としてまっさきに疑われるのは日々出入りする刑務官です。刑務所区域内に立ち入る際には、徹底した感染症対策がとられています。外部と接触していた新規の受刑者や移送されてきた受刑者は2週間隔離され、原則、刑務作業も禁止しています」

 そう語るのは、ある刑務所の刑務官だ。厚生労働省は感染者の集団、いわゆる「クラスター」が発生しやすい条件として「屋内の閉鎖的な空間で人と人が至近距離で、一定時間以上交わること」とし、具体例として「ライブハウス」「スポーツジム」「屋形船」などを挙げる。

 屋内、閉鎖的、人と人が至近距離--刑務所は条件にぴったり当てはまる。塀の中も高齢化が進んでいる。2002年では受刑者に占める60歳以上の割合は10.3%だったが、2018年には19%を超えた。つまり5人にひとりは60歳以上ということだ。そんな閉鎖空間でひとたび集団感染が起これば、重症化する者が大量発生する可能性がある。

NEWSポストセブン

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