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【国家の流儀】新型コロナ対応で自衛隊のさらなる活躍に期待! 生物兵器にも対応できる「CBRNE対処能力」 (2/3ページ)

 実は、韓国でもその危険があったことから在韓米軍の軍人たちは04年から天然痘のワクチン接種を受けていて、感染拡大しても活動できるように準備をしていた。

 問題になったのは日本だ。日本で天然痘が大流行したら在日米軍の機能も大幅に低下してしまい、いざというとき、北朝鮮や中国の軍事行動を抑止できなくなってしまう。

 そこで、こうした生物兵器などによる「攻撃」や「事故」に対応する日本の能力を高めておく必要があった。

 「化学(Chemical)」「生物(Biological)」「放射性物質(Radiological)」「核(Nuclear)」「高威力爆発物(high yield Explosive)」による攻撃や事故に対する、こうした危機管理能力と被害管理能力を総称して「CBRNE(シーバーン)対処能力」という。

 米海軍のアドバイザーを務めていた北村淳博士によれば、この「シーバーン対処能力」向上のために05年から09年にかけて日米合同で合同机上演習などを実施し、さまざまな攻撃や事故に対する危機管理を日米両国が連携してどのように進めるのか、具体的に協議したという。

 在日米軍が主催した合同机上演習では、第一次世界大戦において、ヨーロッパで死亡した米軍人の半数が、実はインフルエンザで死亡していた事実が紹介され、疫病対策の重要性が改めて強調され、「日本国内と日本に関連する船舶で新型インフルエンザが発生した」という想定でのシミュレーションが行われたという。

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