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【大前研一 大前研一のニュース時評】米国、中国、ロシア…新型コロナ対応で見える超大国の“役者”たち (1/3ページ)

 新型コロナウイルスの米国の感染者数が、先月29日、これまで最多だったイタリアや中国を上回った。当初、「大した問題ではない。暖かくなれば、ウイルスは消え去る。すべてのことはアンダー・コントロールだ」と豪語していた米国のドナルド・トランプ大統領の言動も迷走している。

 イースターまでに、という安全宣言も今では理由もなく6月までに、と延びた。理詰めで指導力を発揮し始めているニューヨーク州のクオモ知事と、腰だめででまかせをのたまうトランプ氏の一騎打ちが民主党の候補選びよりも全米の注目を集めている。

 トランプ氏は感染が急拡大している東海岸のニューヨーク、ニュージャージー州とコネティカット州の一部について、2週間程度の強制的な移動制限、つまり事実上の封鎖措置の検討も明らかにした。

 これに対してクオモ知事は「医療的観点からも何をしようと考えているのか不明。これは連邦政府による州への宣戦布告であり、違法だ。都市封鎖は中国・武漢で行われたこと。ここは中国ではないし、戦時中でもない」と猛反発されると、その日の夜に「隔離は必要ない」と一転した。相変わらず、場当たり的なトランプさんだ。

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