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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】コロナ対策で地球の振動が急減!? 人間由来の雑音は地震観測の悩みの種 (1/2ページ)

 地震計の感度は100メートル先を人が歩いても感じるほど高い。電車や汽車ならば、10キロ離れていても感じてしまう。この種の地震計が世界中に設置され、日夜、世界中の地震を観測している。

 だが、人間の社会活動に伴う振動が、地震観測の大いなる邪魔になっている。たとえば東京都千代田区大手町にある気象庁は、交通量が多い道路に囲まれているうえに、地下鉄が地下に5本も走っている。地震計を皇居の脇にある近くの北の丸公園に移したが、それでも周囲の振動は高い。

 人間が密集しているところの地震観測は、どこも同じようなものだ。

 ところが、この新型コロナウイルス騒ぎで、地震観測のときの邪魔が減った。ベルギーの首都ブリュッセルの地震観測はベルギーが休校や休業などの対策が始まった3月半ばから、雑音が約30~50%も減った。いつもは記録されない小さな地震を観測できるようになったのである。

 ベルギーだけではない。英国でも英政府が封鎖を発表して以降、ロンドン西部で観測された雑音が減ったし、米国ロサンゼルス市でも地震観測の雑音が激減した。

 新型コロナウイルスの感染者は世界で100万人を超えている。また世界90以上の国と地域で、自宅待機命令や夜間外出禁止令、隔離といった外出制限が課されている。外出禁止令が出されているのは世界の人口の半分、39億人にも達している。この「効果」が現れているのだろう。

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