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コロナウイルス制圧に“新薬”! ノーベル賞大村氏開発「イベルメクチン」、投与後48時間以内に増殖抑制効果か (2/3ページ)

 北里大生命科学研究所の砂塚敏明教授は、前出の豪大学の発表について「実験段階の話であり、現時点での臨床応用は難しいと考える」としたうえで、「われわれもイベルメクチンの誘導体を作っており、これらの中から効果と安全性の高い化合物を見いだす予定だ」と話す。

 新型コロナウイルス感染症への活用が注目される既存薬は、抗インフルエンザ薬「ファビピラビル(商品名アビガン)」やエボラ出血熱の治療薬候補「レムデシビル」、気管支ぜんそく治療薬「シクレソニド(オルベスコ)」、膵(すい)炎治療薬「ナファモスタット(フサン)」、関節リウマチ治療薬「アクテムラ」など。

 新薬の開発も進行中で、武田薬品工業は、回復した人の血液成分を濃縮して治療に使おうとしている。

 また、理化学研究所計算科学研究センターは、開発中の新スーパーコンピューター「富岳」を新型コロナウイルス研究のため試験利用する。治療薬の発見や流行対策の効果に関するシミュレーションなどに生かす。

 約2000種類の既存薬から効果が見込めるものを選び出したり、薬を組み合わせた場合の効果を予測したりする京都大の奥野恭史教授のチームなどによる利用が決まっている。

 開発は時間との戦いだ。砂塚氏は、「ワクチンや新規の治療薬開発には通常は10年、行政が特別な対応を行うなどしても、少なくとも3年の開発期間が必要だ」と語る。

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