記事詳細

イタリア、コロナ対策“ムラだらけ” マスク2枚ずつ配布のはずが…ミラノ在住ジャーナリストがリポート (1/2ページ)

 新型コロナウイルス感染の激震地、イタリアからミラノ郊外在住のジャーナリスト、新津隆夫氏が厳しさを増す日常をリポートする。

 イタリアは外出禁止が5月3日まで延長された。これは罰則を伴う時限法で、友人はマスクをしていなかったために239ユーロ(約2万8000円)の罰金を言い渡されたし、外出申請書の虚偽記載では最大3000ユーロ(約35万2500円)にもなる厳しい制限だ。

 例年なら復活祭の連休の頃。しかし、目下のイタリアには祝日はおろか曜日の感覚さえもない。私は毎日ツイッターでは「4月×日、無曜日です」と挨拶している。

 外出禁止中も薬局とスーパーの食品コーナー、そして、郵便局などの公共サービスは開いている。先々週は新たに子供の文具を買うための文具コーナーと生花店(デリバリーのみ)に許可が下りた。

 お花屋さんに営業許可がおりるのがとてもイタリアらしい。隔離生活の閉塞(へいそく)感からくるストレス、その精神安定には花が役立つと考え方は、まさに文化だと言える。

 「アベノマスク」ならぬ(コンテ首相の)「コンテノマスク」の配布も始まった。トスカーナ地方は市役所の人が各家庭を訪問して、市によっては復活祭に食べる鳩の形をしたケーキ「コロンバ」も一緒に配る自治体もあれば、マスクが2枚ずつ配られるはずが2人家族で3枚だったり、届かない家庭もあったり。ムラのある社会サービスだけはイタリアらしさを“維持”している。

関連ニュース