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【高橋洋一 日本の解き方】政府対策に高まる国民の不満…財政再建路線が最大の“元凶” 追加補正予算は待ったなしだ (1/2ページ)

 新型コロナウイルスに対する緊急経済対策や布マスク2枚の配布について、世論調査では評価する声は多くない。また、シンガー・ソングライター、星野源さんのSNSの動画と安倍晋三首相のコラボも「炎上」する騒ぎになった。

 緊急経済対策や布マスク2枚については、コロナという非常事態なのに政府がケチ臭いことにより、あまり評判がよくないのだろう。そのケチぶりとタイミングは、政府による緊急事態宣言が遅れたこととも大いに関係がある。

 緊急事態宣言が出された後、休業要請がなされたが、政府は一貫して休業補償をしないといい、これも評判を落としている。正確にいえば、雇用調整助成金を拡充することで、休業補償ではないものの労働者を守る手立ては講じている。しかし、消費増税により景気が落ち込んでいたのに、消費減税が全く俎上にのらないなど、政府のケチぶりが人々に失望感を与えているのだろう。

 政府は、先進国でも休業補償をする国はないが労働者を守るといい、日本もそうだとしている。たしかに、企業ではなく労働者を守る原則はその通りだろう。しかし、日本の消費増税の失敗の上に、一時的にも消費減税をしない、また外出制限に罰則なしというのも先進国らしからぬ対応だ。

 麻生太郎財務相は、この期に及んでも、かたくなに財政再建路線は堅持するという。非常時なので財政再建路線は当面棚上げすべきだし、そもそも財政再建の必要性すらないのが実情だ。

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